Webサイトはあるものの反応は今ひとつ。集客はもっぱら地元情報誌の広告から。
地域に根ざした中小企業さまからはよく聞く話です。人はどうしてもすぐに反応がある方を選んでしまいます。でも、せっかく広告費のかからないWebサイトがあるのに、それを活用しないのはもったいないと思いませんか?
Webサイトからの反応はごく基本的な見直しで驚くほどに改善します
この記事では、Webサイトからの反応を改善する見直しポイントやその理由、対策方法を事例を交えてわかりやすく解説します。
Webサイトからの反応が薄い理由
ある程度の閲覧数があるのに、Webサイトからの反応が薄いと感じる場合、Webサイトになんらかの原因があると考えられます。でも、すでにあるWebサイトを見てもなかなかその原因に気がつくことは難しいかと思います。なぜなら、反応とはすなわち目には見えないユーザーの心の動きだからです。
多くの事業主さんはWebサイトより、紙媒体の広告の方が反応が良いという感覚をお持ちではないでしょうか。でも、使っている言葉はそんなに変わらないし、むしろWebサイトの方が情報量は多いのになぜ?という疑問もあるかと思います。
実は地元情報誌などを手にしている読者はその内容に対して、幾つかの前提を無意識のうちに持つようになっています。
- 定期的に発行される紙媒体は、情報の鮮度が保証されている。
- 日々、目にしていて馴染みがあるから媒体自体に信頼感がある。
- 地元情報誌なので、掲載されている広告についても親近感があって安心できる。
読者がこのような前提を持って広告を見ているので、紙媒体の広告への反応は良い結果を生み出します。
一方でWebサイトの方は、情報の鮮度に保証はなく、情報の出処が不確定で信頼性に不安がある。ユーザーはそのような前提を持ってWebサイトを閲覧しています。この差が反応に与える結果は明らかですよね。
しかし、この差こそが、Webサイトで信頼を得て反応を改善するヒントになります。
では、Webサイトからの反応を改善するには、どのような点に注意すべきか、ポイントごとに見ていきましょう。
Webサイトからの反応を改善する8つのポイント
1.デザインの鮮度を保つ
ユーザーはWebサイトを開いた時に、まずそのデザインの印象を一瞬で把握します。そして、その印象がその先のユーザーの行動を大きく左右します。
例えば、レイアウトが崩れていれば信頼性を疑い、デザインが古いと感じれば書かれている情報も古いものと判断し、呆気なくサイトから離脱します。
Webサイトからの反応を得るためには、この第一印象が第一関門だと認識しましょう。既存のWebサイトでも、色使いやフォントなどの統一感。コンテンツにマッチした画像の選定など、ちょっとした改善でデザインの鮮度を向上することが可能です。他社のWebサイトなどを参照しながら、自社サイトのデザインの鮮度をこまめに確認するようにしましょう。
2. ひと目で安心感を与える
前述の通り、ユーザーがWebサイトを訪れる際は、情報の信頼性に対して不安がある心理状態です。その心理的障害を取り除くために、第一印象で安心感を与えることが大切です。
第一条件としてはレイアウトに崩れがなく、整然としたデザインであること。そして、そのデザインが、コンテンツにマッチしていることです。戦略的に驚きを演出している場合などは別ですが、やはり、Webサイトを訪れた際に、違和感を与えないことが安心を生むことにつながります。
また、人が写っている画像や笑顔のある画像には、人の心を安心させる効果がありますので、コンテンツとのバランスを考えながら、うまく画像を利用すると良いでしょう。
3. ひと目でどんなサービスがあるのかを伝える
第一印象でWebサイトにとどまったユーザーが次に探すのは、目的にあったコンテンツが存在するかどうかです。主要な製品やサービス、引き合いの多い情報などがあれば、そのコンテンツが存在することを、ひと目で把握できる場所に表示をするようにしましょう。
また、リンクを使って目的の情報ページに遷移する場合には、1クリックでその情報にたどり着けることが大切です。移動した先からさらに情報をたどるような手間をユーザーは嫌います。
製品やサービスが多岐にわたる場合には優先順位を決め、主要な製品・サービスにはダイレクトに情報にたどり着けるようにサイトを設定すると良いでしょう。
4. ストーリーを伝える
必要な情報にたどり着いたユーザーが期待するのは、検索の意図にマッチしたコンテンツとさらにその先を期待させるストーリーです。
基本的な情報をわかりやすく伝えるのはもちろん、その製品やサービスがどのような思いで作られたのか、こだわりは何か、何に役に立ち、どんなことが実現でるのか。ユーザーが自らの想像の中で疑似体験をするようなストーリーを伝えることが、その先のユーザーの行動を促すことにつながります。
また、長期的な視点で会社のファンを獲得するために、会社が掲げる想いや理念のストーリーを伝えるページを用意しましょう。Webサイトの作り手の存在が見えることで、ユーザーは安心感を抱き、より深い共感を得ることにつながります。
5. 情報の鮮度を明示する
情報を検索するユーザーが最も気にするポイントは情報の鮮度です。ユーザーは最適な選択のためには、最新の情報が必要だと考えているからです。
検索の結果表示でコンテンツの投稿日時が表示されているのを、目にしたことがあるかと思います。コンテンツが書かれた1年以内の投稿日時を明記することはアクセスアップに絶大な効果を発揮します。タイトルに西暦を入れることでも同様な効果が得られます。
また、言葉というのは生モノと同じで鮮度があり、文章には知らず知らずのうちに時代背景が反映されるものです。そして、ユーザーは言葉遣いから、敏感に情報の鮮度を感知することができます。ですので、Webサイトのコンテンツは定期的に内容を見直すことをおすすめします。
6 サービス利用者の存在を明示する
ユーザーの信頼感、安心感を高めるもう一つの要素として、製品・サービスの利用者の存在があります。すでに多くの人に利用されている、製品やサービスに満足しているなどの情報は、情報の信頼性に不安を抱えているユーザー心理を一気に好転させる効果があります。
ひとつ注意しなければならないのは、「利用者の声」自体の信頼性に疑念を持たれないことです。もし、内容に事業者が捏造したような雰囲気があれば、それはかえって逆効果になってしまいかねません。
利用者の声をコンテンツに盛り込む際には、個人情報に配慮した上で、できるだけ具体的なユーザー像を併記するなど、信頼性を上げる工夫が大切です。
7. 問い合わせを最短で出来るようにする
Webサイトのコンテンツを読み終えたユーザーは、次に問い合わせを検討します。コンタクトの手段としては、電話や問い合わせフォームなどがありますが、ここで大切なのはユーザーが最短の手間で問い合わせを完了できるように配慮し、ユーザーの行動を妨げないことです。
よく見かけるのは必須の項目を多く配置した問い合わせフォームです。ユーザーは問い合わせのために個人情報を差し出すことに大きな抵抗があります。ですので、必要な情報は後で聞き取ることにして、まずは最低限の連絡先だけを記入してもらうように設定します。
このようなユーザー目線の配慮は、問い合わせの件数に大きく影響することを認識しましょう。
8. 第三者に見てもらう
Webサイトを制作する際に陥りがちな問題として、ユーザー視点の欠如があります。製作者側は事業に対する知識と情熱あり、内容がユーザーにとっては理解が難しかったり、製作者の思いが溢れすぎてしまうこともあります。
これについては人それぞれの感覚によるところなので、一概には言えませんが、Webサイト制作の初期段階で第三者的な立場の方に意見をもらうことは、きっと、多くの気付きを得る機会になるはずです。
もし、既存のWebサイトで反応が薄いと感じることがあれば、同様に第三者の方にWebサイトを見てもらい、意見を聞いてみるのも良い方法です。
改善を反映する
ここまでWebサイトからの反応を改善する8つのポイントを見てきました。
・デザインの鮮度を保つ
・ひと目で安心感を与える
・ひと目でどんなサービスがあるのかを伝える
・ストーリーを伝える
・情報の鮮度を明示する
・サービス利用者の存在を明示する
・問い合わせを最短で出来るようにする
・第三者に見てもらう
Webサイトからの反応を改善するために、まずは各項目について今のWebサイトの状態を確認してみましょう。改善した方が良いと感じた項目をリストアップし、各項目に対する改善案を検討します。
改善策がまとまったら、実際にWebサイトに改善を加えていきますが、この際に改善前後の閲覧数に対する反応数の比率などのデーターを記録することをおすすめします。
少し手間はかかりますが、改善とその効果の測定を繰り返し、反応率を上げていく。この手順の繰り返しが、Webサイトを顧客獲得のツールとして育てていく基本となります。
Webサイトからの反応を改善する まとめ
いかがでしたでしょうか?
改めて改善ポイントを見てもらうとわかりますが、すべてはユーザーがどう感じるか、それによってユーザーがどのような心理状態になるのかにつながります。
このようにWebサイトからの反応を改善するには、ユーザー目線を意識することが何より大切です。自分がユーザーならどう感じるか。常にそのような意識で改善策を検討していくと良いでしょう。
また、改善すべき点が多く見つかり、今あるWebサイトを改修するのに手間と費用がかかることもあるかと思います。そのような場合には、中小企業さまのような小規模のWebサイトでしたら、思い切ってリニューアルを考えるのもひとつの手です。お客様からの反応が増えれば、結果として費用対効果の高い選択となるでしょう。
Webサイトからの反応改善やリニューアルに関して質問や相談があれば、お気軽に S syetem までお問い合わせください。
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